貸借対照表の意味と重要性

貸借対照表
これから独立開業を考えているのなら、経営の基礎となるものをきちんと学んでおく必要があります。 中でも貸借対照表は、企業を経営していく上での基礎となる重要なものです。
これは、決算時などのある一定時点において企業の財政状態を示す一覧表であり、企業の「資産」と「負債」、「資本」をわかりやすく対照表示している報告書のことです。

損益計算書、財務諸表付属明細表、利益処分計算書と並ぶ 財務諸表の一つであり、株主などの利害関係者に企業の財務状況を報告する際に使用されます。
さらに、株式会社の場合は決算公告が義務付けられており、損益計算書とともに、新聞などに公告されます。

企業のお金の流れを示すものには他に収支計算書がありますが、お金の出入りのみを記した収支計算書だけでは会社の借金の残高や、現金ではない商品などの物に対する財産としての価値は説明できません。
そこで、企業の正確な純資産を知るために、企業の借金の残高や保有する財産の価値を表す「貸借対照表」が必要になってくるのです。
これを見れば企業の財務状況が明らかになるため、銀行から融資を受ける際に銀行側から提出を求められる書類でもあります。

さらに、独立開業を考えている方は、「開業貸借対照表」と呼ばれる開業時の企業財産の現状を表示する目的の貸借対照表を、会社設立時に作成する必要があるということも覚えておきましょう。