会社設立と消費税について

令和510月よりインボイス制度(適格請求書保存方式)が開始されます。
会社を新しく設立されたばかりの経営者にとっては、ワード自体は良く耳にしてはいても、
内容については良くわからないという方が多いのではないでしょうか?
インボイス制度とは「消費税」に関係する制度になりますので、消費税の仕組みについてまずは知る必要があります。
事業として商品やサービスを提供した時、その対価として購入者からは
商品(サービス)の本体価格だけではなく、消費税を含めて払ってもらいます。
この消費税分はいずれ国や地方に納めることになる、いわば「預り金」のようなものです。

逆に商品やサービスの提供を受けた場合には、
本体価格に消費税を含めて払う事になりますが、これは
「預け金」となります。

会社はこの「預かった消費税」と「預けた消費税」の差額を計算し、
預かった>預けた → 国や地方へ納付
預かった<預けた → 自社へ還付
という申告を行うことで、一年間の精算をすることになります。

ここまでが一般的な消費税の考え方ですが、会社を設立されたばかりの会社の多くは、
これまで最長2年間はこういった消費税の計算や申告・納税の事を考える必要はありませんでした。
しかし、インボイス制度開始の影響により、設立間もない会社であっても
消費税の事について考えざるを得なくなる状況がすぐそこまで来ているのです。