会社を設立し、営業を始めると設立前には思いもしなかった経費がいろいろ出てきて経費がかさみ、思ったように利益が出ない。と考えている社長もいらっしゃるかもしれません。
そういう場合に「経費削減」に目を向ける社長も見受けられますが、「経費削減」により必要な経費まで削減してしまわないよう注意が必要です。
「経費削減」ではなく「経費見直し」に目を向けてみてはいかがでしょうか。
経費を大きく分けると1必要経費、2冗費、3戦略費に分類できます。
経費の見直しとは、これらの経費を一律に削減するのではなく、減らせるところを減らして必要なところに再配分することです。
1必要経費とは社員の人件費や事務所や店舗の家賃や電話代、消耗品費等が該当しますが、会社の成長段階や経営環境の変化により必要なくなるものや減らせるものがないか検討します。
2冗費とは事業活動に関係のない余分な費用で例えば過度な交際費などです。交際費については取引先との関係継続などのために必要な部分も当然ありますが、必要以上の部分は削減する必要があります。
3戦略費とは広告宣伝や販売促進費など将来への投資で事業継続、拡大のための費用です。将来費用とも言います。費用対効果を考え、効率的に支出する必要があります。
会社の利益を考えたときに、まずはいかに売上を上げるかに目を向けるべきですが、経費に目を向ける場合には、一律に経費削減。と考えるのではなく、必要経費、冗費について無駄がないかを精査し、削減した金額を戦略費に効率的に振り分けるなど「経費の見直し」を検討してみてはいかがでしょうか。